オタク暮らしと金のすずめ

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28歳、『シャーマンキング』読み返し中―当時より胸にくるセリフ①

アラサー28歳。

昔好きだった漫画『シャーマンキング』を、完全版で読み返しています。

 

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シャーマンキング』 作者:武井浩之先生

連載:週刊少年ジャンプ(1998~2004)

略称:マンキン

あらすじ:

森羅学園中等部に通う少年・小山田まん太は、ある日の帰宅途中、墓場で幽霊と戯れる少年と出会う。少年の名は麻倉葉。彼は霊と様々な交流ができる者、シャーマンと呼ばれる者達の一人だった。

彼は500年に一度行われるシャーマン同士の戦い、シャーマンファイトに参加するために上京してきていた。「シャーマンファイト」、それは全世界のシャーマンを統べる「シャーマンキング」を決める戦い。葉と友人になったまん太は、彼を通じて様々なシャーマンたちと出会い、その戦いを目撃していく。

                  (wikiから引用)

 

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今回の冒頭で、なぜ「完全版で読み返しています」と言ったかというと、当時の連載は打ち切りだったんですよね。話の途中で、それはもうバッサリと打ち切られたその最終回は、大変衝撃でした。

完全版は、その「打ち切りの先」を描き切る!ということだったので、購入を決めたわけです。(学生時代。バイト代からコツコツ買いました)

 

そして時は流れ、2016年も末。

ふと、この作品を読み返しているのです。

そして気付かされます。

 

この漫画には、大人の心に刺さる言葉がたくさんある…と。

 

「何を今更」「気付くの遅すぎ」と笑われるかもしれませんが、キャラクターやバトルの展開ばかりに目が行っていたあの頃と違った視点で、今また『マンキン』を楽しんでいる自分がいます。

 

そして、自分への言い聞かせも兼ねて、「心に刺さった」「考えさせられた」セリフを抜粋していこうと思います。

今回は第一弾。(まだ読み返し途中なので)

単行本で言うと、10巻までの内容です。

 

細かなストーリー解説はせず、セリフが中心の紹介です。

ネタバレへの配慮はしておりませんので、ご注意ください。

 

完全版3巻より

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『何が起こるかわかんねぇ 先の事におびえるよりも

 今 オイラにとって何が大事かって事の方がよっぽど重要な気がする』  (葉)

 

 

自分は考えすぎて行き詰まりがちなので、身にしみます。

 

 

 

完全版5巻より

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『好きな気持ちに理由はいらねぇ

 オレはお前がいたいと思う場所にいればいいと思うぜ』(竜)

 

読み返してみて、竜がかっこいいと連載当時より思う自分がいます。

ロリコンですけど。

 

 

完全版7巻より

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 『光と闇 美と醜 正義と悪―

 これら全ては前があるから後ろがあるように ふとした拍子に変化してしまうものだ

 大切なのは そのどちらにもとらわれる事なく―――

 その表裏一体全てを受け入れる心を持つ事―――』 (道 珍)

 

 

受け入れることが重要だということは、作品の中で何度も提示されています。

捉われない生き方は大切だし、自分もそうしたいけれど、難しいんですよね。

 

 

 

今回はここまで。

読み進めたらまた更新します。

 

 

【WJ2017年1号】お気に入りのコマ抜粋(4つ)

ドタバタする12月。

「年末で一息つくまで、もうひとふんばり!」と今年の業務にスパートをかける中、

WJは一足先に”2017”入りしましたね。

 

そんなWJ2017年1号(12月5日発売)から、お気に入りのコマを抜粋しました。

各作品ネタバレへの配慮が一切ありませんので、ご注意ください。

 

 

1)『鬼滅の刃』第41話より

 

まずは鬼滅の刃からこの1コマ。

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すごく白い(黒い)。

 

「そうなんですか」

「それは痛ましい」

「かわいそうに」

「助けてあげます」

「仲良くしましょう」

「協力してください」

 

善意に溢れる綺麗な言葉も、これだけ並べられると、胡散臭さを超えて恐怖です。

綺麗な表情がまた不気味さを増しています。なんというか…この、言葉の真綿ラッシュ。首を絞めるどころかねじ切られるわ。すっごくゾクッときました。

 

 

 

2)『左門君はサモナー』第60話より

 

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人気投票の結果により、トレードマークであるトンガリを切り取られた左門くん。

トンガリに魂が乗り移り、そのトンガリが天使ヶ原さんに接着された結果、左門君は人知れず天使ヶ原さんと生活を伴にして―・・・!?

というラブコメ展開の〆(左門君を元に戻す)としてのこの一コマなのですが…。

 

スチャッ…」て!

 

 

 

3)『斉木楠雄のΨ難』第223xより

 

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クラスでいやがらせを受けた才虎が、一人トイレで見せた表情。

眉の下がり具合も、口の拗ねや悲しさを含んだ閉じ方も、絶妙。

 

 

 

4)読み切り『私が甲子園に連れてったる!!』より

 

「片思いの相手に甲子園に連れてってほしいけど、負けそうだから、経験者(強い)の私が(ピッチャーを力で気絶させて、ユニフォーム奪って変装して)助けたる!」という、

パワー系ヒロイン(?)が、その活躍ぶりに「別人なんじゃ」と正体を疑われたときの1コマ。

 

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胸を寄せて名札をみせるところに、巨乳へのフェチズムを感じました

 

 

以上、今週のジャンプから、お気に入りのコマ抜粋でした。

打ち切り終了から約1か月。『ラブラッシュ!』について考える。

いつのまにか師走。 

11月に引っ越しをし、「今年は大掃除をしなくてもいいや!」と喜んでいる萩ぼた餅です。

 

前回の更新から3ヶ月。その間に、

前回記事に書いた『ラブラッシュ!』の連載が終わってしまいました。

引っ越しの掃除で前のジャンプをばっさりと捨ててしまったので、画像で紹介することができませんが、この作品について感じた事をまとめました。

 

物語の転機

連載の打ち切りがいつの段階で決まるのかは知らないのですが、読者の1人として『ラブラッシュ!』の見方が変わったのは、水着回でもある第10話です。

 

主人公に恋するキューピット、ココロちゃんが、振り向いてくれないレイジに対して

『シズクちゃんがいなかったら 私のこと好きになってた!?』

と大声で言ったコマ。これが、ココロとシズクの勝敗を決めた1コマだと思っています。

 

「レイジくんが好き。だから頑張る!」という健気な恋心ではなく、

「シズクちゃんさえいなければ、もしくは」という嫉妬。

キューピット―天使という立場でありながら、どろどろとした思いを抑えられず、それをレイジにぶちまてしまう…という、ある意味ヒステリックともとれるこの言動で、

(あぁ、天使ココロ”の勝利は無くなったな)…と感じました。

 

 

神聖さのある”無償の愛”から、”我欲”への転落

「シズクちゃんより素敵になれば」なら、まだ、努力・切磋琢磨があって美しい話になりますが、シズクの存在を否定しての愛の獲得は、”天使(キューピット)”としてのココロにとっての愛の獲得ではなくなってしまいます

 

ココロというキャラクターに求められるのは、天使としての純粋さ、必死に頑張る健気さ、愛を信じる心、レイジくんを守りたいという無償の愛からのアタックなのであって、嫉妬心や、他人を蹴落としてでも相手を手に入れたいという欲望(と、それからくる行動)ではありません。

 

個人的には、その気持ちに侵食(物理)され、私利私欲で人の恋心を支配しようとするダーク・ココロちゃんを見たかったですけどね(笑)

 

 

その後紆余曲折を3話に詰め込み、『ラブラッシュ!』は13話で打ち切りという終わりを迎えます。

その最後はとてもきれいな終わり方だったと思います。

 

人間界を離れることになったココロは最後に、キューピットとしての使命を果たし、レイジとシズクの恋を実らせます。

今までたくさんの恋愛を成就させてきたココロにとって、それは初めて、

痛みを伴うものだったのではないでしょうか。

 

大切な人たちのために、自分の大切な想いが叶わなくてもいいと決断する。

それは、今までのキューピットの仕事にはなかった、「自己犠牲」という愛のカタチです。それを経験したココロは、もっともっと成長できると信じています。

 

最後に

打ち切りで幕を閉じた『ラブラッシュ!』ですが、個人的にはとても楽しむことができました。

「女の子かわいい!」と飛びつき、ココロの嫉妬心に、もやもやとしたものを感じたりもしましたが、たくさんの「好き」や「愛」に溢れたお話は、まさに『ラブラッシュ』だなぁと、思うのでした。