オタク暮らしと金のすずめ

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放送も終了したし、アニメ「おそ松さん」がこんなに人気になった理由を考えたら、現代社会の寂しさが見えた!?

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先週に最終回を迎えたTVアニメ「おそ松さん」。

めちゃくちゃ流行りましたね。

 

コンビニや企業コラボがでるわでるわ、そのブームは朝のTVでも紹介され、アニメ雑誌に付録が付けば売り切れとなり、同人のオンリーイベントでは人が多すぎてサークルスペースに使う長机(会議室などにあるあの折りたためる長机を想像していただいたらだいたい合ってます)が浮くわ浮くわという話も―聞いたことがあります。

 

さて、では「おそ松さんがなぜこんなに人気になったのか?」

他のブログやまとめ、考察で取り上げられている「声優」 「余白(妄想の入る余地)」 「ブラックユーモア」「絵柄からくる二次創作制作スピード」「パロディが豊富」などとは別に(もちろんこれらの要素が主だと思いますが)、私が思うところを書こうと思います。

 

以下の記事では、おそ松さんブームの対象となる女性のオタク―その中でも、同性の恋愛を好む腐女子と呼ばれる方々を主に取り扱っていますが、決して腐女子の方々を中傷する意思はありません。

 

ブームの理由。それは「絆志向」

東日本大震災の後、社会では家族のふれあいを大切にするなど、「親しい人とのつながりを大切にする」「絆志向」が強まっているとされています。

友人との絆への欲求、チームメイトや仲間といったものへの欲求。そういった人との関係性の根底にあるものが家族。

女性オタク―中でもいわゆる腐女子の間で流行する、他ジャンルとおそ松さんを比べたとき、やはり、おそ松さんは「メインキャラクターが6つ子」ということが大きい特徴です。「俺があいつであいつらは俺」「6人そろって1つ」といった6つ子のスタンスは、この絆志向への人々の要求に強く反応したのではないのかと思うのです。

 

つまり、おそ松さんブームの理由のひとつには、

「家族という根底的な絆への欲求」

が少なからずもあるのでは…と私は考えます。

 

絆志向が重視される反面、1家族あたりの兄弟数が少なかったり、離婚率が多かったり、家族の生活リズムがバラバラで「団らん」というものが薄れている現代社会。

もし、おそ松さんブームに家族という絆への欲求が絡んでいるのであれば、「社会現象」と一部で言われるまでのブームを起こしたおそ松さんは、「絆への欲求」という一種の物悲しさも孕んでいるブームなのではないか…と思うのでした。