話題の「N高校」がちょくちょく「リアル」に登校するのは「大人」のためだと思う
すごい時代になったものだと、最初にこの高校のニュースを見た時は思いました。
学校法人角川ドワンゴ学園(ニコニコ動画で有名なあのカドカワさん)が運営するという、インターネットを利用した通信制の高校、「N高校」。
授業はネット!
部活もネット!
遠足もネット!
という、全く新しい高校の登場。
その斬新さにネットでは心配の声や笑い声、「不登校引きこもりには救済措置」という歓迎の声など、様々な声が飛び交っています。
「全部の行事がネットなんて、家から出なくてもいいんだ!サイコー!」
と思うかもしれませんが、実はこのN高校、
「入学式はリアル(現実社会)でやったし」
「年に5日程、沖縄の本校に登校する日が設定されている」
というのです。
なんで中途半端に「現実に登校」する日があるのか
ネットでの通信制度を売りにしていながら、「現実に登校」(新しいことすぎてどう表現していいのか、固い私の頭ではわかりませんが)するメリットってなんだろう?
そう考えたとき、
そのメリットは、子どもではなく運営側にあるんだろな
というのは、すぐ思い浮かびました。
だって、入学式の様子がこちらですよ
これはマスコミのいい餌ですわ…
実際、「スッキリ!」でもこの入学式の様子は取り上げられていました。
このようなインパクトある行事を、ネット通信ではなく現実社会でやることで、
マスコミの取材をしやすくし
そのインパクトで運営会社や高校そのものの名前を広めることができる。
結局、この度の入学式で、びっくりするような入学式に出席した子どもたちというのは、
運営側のメリットを引き出すための、見世物になったんだろうなぁ。
と、思うのです。
ちなみに先程ふれた、登校日の他に
・イカ釣り漁体験
・刀鍛冶体験
・マタギ(熊狩猟)体験
などの職業体験も、希望者は受講できるそうです。
(正直いってたのしそう)
それはもう、マスコミ映えするでしょうね。
「N高校」は現在ネットで話題になっていて、その内容は肯定的なものだけではありません。TVのキャプチャ、発言(インタビューに対して)の様子も画像として拡散され、批判や嘲笑の対象にもなっています。
マスコミに取り上げられるようなインパクトのあることをすることで、会社の知名度や学校の人気が上がることは「経済」としてはいいのかもしれませんが、
そこに登校する子どもが、大人のメリットのための見世物として「消費」されませんように
と思うのでした。